会社や学校などに所属していると、複数の人たちと討論をする機会がありますよね。
ですが、会議やミーティングなどが苦手だと感じる人も多いのではないでしょうか。
言いたいことがあるのにうまく言葉にできない。
会議で意見を求められても、薄っぺらい意見しか発言できない。
モヤモヤしたイメージがあるけど、
どんな言葉で表したらいいか分からない。
筆者は、社会人1,2年目にこのような悩みを持つようになりました。
会議で意見を求められてもうまく伝えることができなかったり、深く考えることができずうすっぺらい意見しか発言できなかったり…
毎日モヤモヤした日々を送っていました。
そんな時に、「瞬時に言語化できる人が上手くいく(荒木俊哉)」を読み、トレーニングを続けました。
この本を読みながらトレーニングした結果、
以前より言いたいことをシンプルに表現することができるようになり、
仕事にも慣れて任せてもらえることが増えました!
この記事では同じような境遇の方に向けて、この本から学べたことをまとめて解説してきます。
なぜ意見が出てこないのか?
どうすれば自分の意見を言語化して伝えることができるか?
この記事を読むだけで、課題とやるべきことが丸わかりです!
- 職場や授業などの討論の場で、自分の意見を伝えることができない方
- 自分の考えがまとまらず言葉に詰まってしまう方
- 相手が容易に理解できるような明確な説明をしたい方
自分の意見を言語化できない悩み
あなたにとって、自分の意見を伝える必要がある場面ってどんな時ですか?
例えば、
会議中に「どう思う?」って聞かれた時。
上司に報告したら「この場合はどう対処する?」って聞かれた時。
友人達とな会話で「今からどうする?」って聞かれた時。
意見を求められても、意見が浮かばない。
伝えたい思いはあるけど、なんと言っていいか分からない。
私はこんな気持ちのまま、社会人1.2年目を過ごしました。
最近いろんなビジネス書で「独自の視点が問われる時代」というような言葉を目にします。
それなのに、自分は「独自の視点(自分の意見)」を持っていなかったり、うまく伝えることができていなかったり、不安が膨らむばかりでした。
何も考えてない人として見られたり、社会人としてレベルを低く見積もられたり…
自分に自信が持てないままです。
真面目に仕事に向き合ってるのに、損でしかないですよね。
そんな時に、「瞬時に言語化できる人がうまくいく」(荒木俊哉著)を読破しました。
この本を読むと、
なぜ意見が出てこないのか?
どうすれば自分の意見を言語化して伝えることができるのか?
を解決することができます。
要点をまとめましたので、ポイントを抑えていきましょう!
コミュ力を磨いても、答えられないモヤモヤは消えない
この本が序盤で一番伝えたいことは、「コミュ力を磨いても自分の意見を上手く伝える力は付かない」ということです。
コミュ力も確かに大事だけど、何を言うかで周りに与える影響が全然違いますよね。
例えば、会議中の上司からの無茶ぶりに、説明がヘタクソでも具体例を出しながら賛成の意見をはっきり言えるのと、愛想笑いでごまかすのとでは、どちらの方が積極的に会議に参加しているかは一目瞭然です。
話し方ではなく、何を言うかが重要なんです。
つまり、言語化力(何を言うか?前工程)≠伝え方(どう言うか?後工程)
だから、コミュニケーション本を読んでも、自分の意見を伝えられないモヤモヤは消えません。
このモヤモヤを言葉に変換する力がないと、薄っぺらいことしか言えないということです。
当たり前のようですが、気が付いていない人も多いのではないでしょうか。
答えられないモヤモヤを無くすトレーニングを伝授
この本では、漠然とした考えを言葉にまとめるために、
メモ書きで言葉の解像度を上げるトレーニングを勧めています。
人は無意識のうちに、何かしらの感情やぼんやりとした考えが無数に頭の中を行き交っています。
だから、会議中に話し合っている課題に対しても、何かしら、ぼんやり思っていることがあるはずなんです。
曖昧なイメージのままにせず、言葉にすることを習慣にするためのおすすめトレーニング方法が紹介されています。
一題2分×3回/日でできるお手軽なトレーニング
トレーニングなんてめんどくさいと思う方もいるかもしれませんが、このトレーニングは短時間で取り組みやすい内容になっていますよ!
- 忙しくてもできる
- ハードル高く短い方が集中して取り組める
というメリットがあります。
用意するものは、A4コピー紙とボールペンの2つです。
思いついたことは考える前に急いで書くようにするため、スペースが広くて思いっきり書けるようなコピー紙が最適です。
①まずは、自分へのお題・問いを大きく書きましょう。
※本の巻末にあるお題や、最近自分が悩んでいること、興味があることなどを題材にすると良いです。
↓
②コピー用紙を2分割します。
2分割した上部を「思考」、下部を「理由」のスペースにします。
↓
③「思考」スペースに、お題に対して思い浮かんだことを箇条書きにどんどん書いていきます。
↓
④思考スペースに書いた最終行に対し、「なぜそう思ったのか?」理由スペースに思いつく限り書いていきます。(芋づる式言語化思考法)
↓
⑥書き終わったら全体を見直し、更に自分の意見が出てきた場合、深堀りをしていきましょう。
- ③④の工程は2分間で実施。ダラダラ長時間やらない!
- ③④の工程では、手を止めずに書き続ける!
- このトレーニングを一日3回行う。
- なんのために言語化力を磨いているのかを忘れない。
「意見を相手に伝える」ことが目的ですよね!
●メモは自分のために書き溜める(日本)
●誰かに伝えるために書かれた情報(英語)=ノート
誰かに伝えることを意識して書いていこう!
言語化に必要な鍵
トレーニング方法をお伝えしましたが、
「思いつく限り書け」
と言われても、なかなか初めのうちは言葉が出てこないですよね。
そこで、書き出すためのポイントを抑えます!
言語化におけるとっかかりはそれはズバリ!
「自分の経験を思い出す」ことです。
自分の考えは、これまでの経験から成り立っていることがほとんどです。
経験というのは、経験=できごと+感じたこと
経験を思い出すことが、言語化力を磨く鍵になります。
「できごと」を通じて、私が感じたことはなんだったのか?
自分の意見や思いを求められるどんな場面でも、まずは経験を思い出すクセをつけましょう。
過去の感情を思い出すには、出来事の中で、ふと感情が生まれた瞬間や動いた瞬間など、一つ一つの場面を思い出しながら感情のゆらぎに目を向けることが、思い出すきっかけをくれます。
言葉選びで何倍にも伝わりやすくなる
トレーニングを通して、まずは自分の意見を単語でもいいので言語化できるようにします。
これができるようになったら、
次のステップ「相手が容易に理解できる言葉に変換できる」ようにしましょう!
もちろん、大事なのは発信者自身の思いや意見がしっかり存在することです。
ですが、その意見は相手に伝えることが大前提ですよね。
言語化=自分が感じたことを相手が理解・共有できる言葉で表現すること。
伝わりやすい言葉選びができるようにしていきましょう!
より分かりやすく伝えるためにはどうすればいいか?
- 問いに対しての「思考」が、出来事だけになっていないか?
出来事の中で自分の心がうごいたことや感じたことを書く。 - 感じた複数のことがらをグループ化→グループ化した内容を最低限伝わる文章に削る。単語や修飾語を削ぎ落としてみる。
仕事で活かすには?
会議のメモの取り方
いかに普段の仕事から自分自身に問いを立て続けるか?が大切です。
意識的に問い形式のメモを残しておくと、自然に言語化トレーニングになります。
あらゆることになんで?の意識を持ち続ける
自分に問いを立て続けることで、自分が感じたことに常に言語化できるようになります。
なんとなく世の中のことが理解できているつもりになりがちですが、そのままでは、何も考えずに取り組むクセがついてしまいます。
自分に自信を持って発言していこう!
私はズボラなので毎日トレーニングはできていないのですが、なぜ?は常に意識するようにしています。ついでに、抜け漏れを減らすことができて一石二鳥なんです。
私は、意見を伝えられるようになってから、少しずつ自信がつき始めています!
焦らず一緒に頑張っていきましょう!